東京医療センター・臨床研究センター

2003年より臨床医学研究・基礎医学研究・政策医療分野を含めた感覚器疾患の高度専門医療施設

(感覚器センター)として設立。

遺伝性網膜疾患・遺伝性難聴・先天視覚聴覚二重障害などの難病診療・研究を継続している。

東京医療センター

 

視覚研究部

部長:角田和繁

視覚生理学研究室 (室長:藤波 芳)

ロービジョン研究室 (室長(兼務):野田 徹)

眼科疫学研究室 (室長 (兼務): 角田和繁)

眼科診療部

医長:野田徹

医局長:秋山邦彦

(1) 網膜硝子体外来(秋山邦彦・渡辺 健・松木考顕)

(2) 黄斑変性症外来(佐々木真理子)

(3) 網膜変性症外来(角田和繁、藤波芳、中村奈津子(非常勤))

(4) 角膜外来(藤井祥太)

(5) エキシマレーザー手術・屈折矯正外来(藤井祥太、根岸一乃、大野建治・岩波将輝(非常勤))

(6) 緑内障外来(成尾麻子)

(7) 眼形成外科外来(桑原克彦(非常勤))

(8) ロービジョン外来(小川佳子、野村純子(視能訓練士))

視覚生理学研究室

 

室長 藤波芳

1998-2004 名古屋大学医学部医学科

2004-2006 名古屋第一赤十字病院

2006-2009 東京医療センター 眼科レジデント (小児研修:成育医療センター)

2009-2013 英国モアフィールド 眼科病院 (臨床フェロー)

ロンドン大学眼科研究所遺伝学(助手)

2013-2016 東京医療センター網膜班・慶応義塾大学連携大学院 (RCB)

2016-2017 英国モアフィールド眼科病院・ロンドン大学眼科研究所遺伝学 上席研究員

2017-       東京医療センター・臨床研究センター 視覚研究部視覚生理学研究室 室長

<併任>

2016-     慶応義塾大学 眼科学教室 非常勤講師

2018-     英国モアフィールド眼科病院 遺伝性網膜疾患部門 客員顧問

2020-     英国ロンドン大学眼科研究所 遺伝学 客員教授

視覚生理学研究室 概要

2017年より藤波芳が室長に着任し、電気生理学、臨床遺伝学、遺伝生物学、臨床疫学等さまざま研究手法を用いることで、遺伝性網膜疾患の病態解明・治療導入に取り組んでいる。研究結果を臨床応用すべく、遺伝性網膜疾患の治療専門外来(眼科:遺伝性眼科疾患外来、臨床遺伝センター:遺伝性網膜疾患外来)を2020年に開設。アジアに先駆け遺伝性網膜疾患に対する一部の個別化医療としての遺伝子補充治療を開始するなど、様々な疾患の評価開発や治療導入を実現すべく、国際的な視野の中で最新技術を導入する形での、トランスレーショナルな基礎・臨床研究を推進している。

AI LAB

  -国立病院人工知能診断支援センター(機構本部前研究室①、2018-)

Ophthalmic genetics lab

  -遺伝子型表現型解析研究室(6F 研究室①、2017-)

  -網膜電気生理学研究室(6F 研究室②、暗室、2017-)

Novel therapies

  -新規治療導入センター①(6F 研究室②、受託研究・治験対応、2017-)

  -新規治療導入センター②(病棟3階 電気生理室、受託研究・治験対応、2020-)

  -眼科遺伝子治療センター(7階 研究室①②、受託研究・治験対応、2021-)

AI LAB

  -国立病院人工知能診断支援センター(機構本部前研究室①、2018-)

国立病院機構ネットワークを最大限に活用し、人工知能(AI)を利用した

機械診断を応用し、眼科診療支援システムの構築が行われている。

アプリケーションの構築には、慶応義塾大学医療政策管理学教室、

ここで確立される医療情報プラットフォームが、機械的遠隔診断、診療情報統合、

医療の個別化という課題への解決基盤となる。

Ophthalmic genetics lab

国内ではAMED難治性疾患実用化研究の後押しを受けて分子細胞生物学研究室(岩田部長)との連携の元、国内38施設と共同データベースを活用し、大規模コホートを活用した共同研究を行っている。

 

国際的には、藤波芳が英国UCLに教授として研究室の運営に当たっている背景もあり、英国との密な連携が行われている。UK-Japan collaborative studyが精力的に継続されている。英国(UCL institute of Ophthalmology)を中心に6大陸27カ国による国際コンソシアムが構築され、コンソシアムの中核を担っている。

 

 

 

 

 

-遺伝子型表現型解析研究室(6F 研究室①、2017-)

下記の通り、患者データ、検体保管をはじめ、診断から遺伝学的解析まで、幅広く担っている。

・Clinical diagnosis (including electrophysiological assessment)

 家系図、視力、眼底写真、OCT検査、視野、full-field ERG, multifocal ERG, focal macular ERG などのデータを管理している。

・Sample collection (peripheral blood/saliva/RNA)

 患者より得られた末梢血(場合によっては唾液検体)、その他の生体資料を管理している。

・DNA extraction (in house/subcontracting)

DNAの品質管理が行われている。迅速の際はインハウスにて行われるが、質担保のため、SRL/BML/かずさDNA研究所にて抽出される。gDNA(UK、韓国、チリ、オーストラリア、ケニア)などの検体の管理も行われる。

・Quality check (in house/companies)

外部委託にて品質管理が行われるが、インハウスでも実施可能。

・Sequencing (in house/subcontracting)

Whole exome sequencing(WES)、Whole genome sequencing(WGS)、Target sequencing (35 genes panel)、Microarray SNP6、Direct sequencing、その他custumized sequencingなどを行っている。

・Pipeline analysis (in house/phenopolis)

WES, WGS (Iwata Lab, Phenopolis)、WES, WGS original pipeline (Illumina Dragen, in house)、ABI SNP6 data analysis software、Merged data browserを使用。

・Variant detection (in house/subcontracting)

Pathogenisity判定、Custom filtrationなどを実施している。

・Familial segregation (in house/subcontracting)

Single site analysis (委託)、Direct sequencing (一部委託)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-網膜電気生理学研究室(6F 研究室②、暗室、2017-)

Deep phenotypingに必要な電気生理学的検査を行っている。

 

使用する電極は主にDTL電極、まれに皮膚電極を使用しており、患者負担の軽減を目指している。

下記詳細の検査を病状に即して選択し、個別化検査が選択される。

 

  1. All ISCEV Extended ERG Protocols

  2. Red Flash ERG

  3. Multi Focal ERG                                                             

  4. Pattern ERG  

  5. Photopic negativeresponse

  6. Pattern VEP

  7. Flash VEP

  8. EER

  9. EOG

  10. Pupillometry

  11. FST

 

Novel therapies lab

近年、遺伝子治療の開発が目覚ましく、メカニズムやステージに合わせて治療を選択する時代に突入した。遺伝性網膜疾患の治療には、薬物治療、遺伝子治療(補充・編集・導入)、RNA治療、コンパウンド治療、網膜電気刺激、人口網膜移植、再生細胞移植などが検討されており、世界ではその多くが臨床治験の段階に来ており、アジアのトップランナーとして先駆的治療の導入の期待を大きく受けている。Novel therapies labでは、国内外からの製薬企業から受託を受けて新規治療に向けての研究・治験が行われている。

-新規治療導入センター①(6F 研究室②、受託研究・治験対応、2017-)

  -新規治療導入センター②(病棟3階 電気生理室、受託研究・治験対応、2020-)

  -眼科遺伝子治療センター(7階 研究室①②、受託研究・治験対応、2021-)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・Clinical Trial

Phase 0

・重度視覚障害者を対象とした包括的視機能評価法の構築

https://www.clinicaltrials.gov/ct2/show/NCT03281005

Phase 3

両アレル性RPE65遺伝子変異による遺伝性網膜ジストロフィーを有する

日本人患者を対象にvoretigene neparvovecを網膜下注射した際の有効性

及び安全性を確認する非遮蔽単群試験。

Study of Efficacy and Safety of Voretigene Neparvovec in Japanese

Patients With Biallelic RPE65 Mutation-associated Retinal Dystrophy.

https://clinicaltrials.gov/ (NCT04516369)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

診断から治療までの流れ

  1. 臨床診断
    (optical coherence tomography; OCT)、光覚閾値測定(full-field light threshold test: FST)、電気生理学的検査などの集学的眼科検査および眼科専門医による診察が行われる。遺伝カウンセリングが実施され、患者の同意が得られた場合、臨床診断目的もしくは、研究目的の遺伝子探索が検討される。​

  2. 網羅的遺伝子検索
    IRD関連遺伝子に対して病原性解釈が行われる。可能な限り、両親や親族等の検査も平行して実施される。

  3. エキスパートパネルにおける遺伝学的診断
    The American College of Medical Genetics and Genomics (ACMG)ガイドラインに従って行われる。場合によっては、ClinGENE evidence scoreについても検討される。

  4. 治療治験への導入
    遺伝型表現型解析の結果を基礎とし、治療治験の適応を検討し、眼科遺伝専門医および臨床治験コーディネーター、ゲノムメディカルリサーチコーディネーターにより治験の詳細な説明がなされ、同意取得後、治験プロトコルに沿っての検査、介入治療が行われる。

  5. 治療効果判定
    治験プロトコルに沿って治療の評価が行われると同時に、状況に応じて機能検査等を追加実施する中で、安全性・有効性の評価と伴に最適な評価項目が検証される。

 

 

 

視覚生理学研究室 在籍メンバー

 

室長 藤波芳

検査主任 鈴木泰賢

視能訓練士 山本素士

視能訓練士 小松佳代子

研究主任

(ゲノムメディカルリサーチコーディネーター兼務)藤波優

研究員 劉霄

研究員 松木考顕

研究員 Gavin Arno

研究員 Nikolas Pontikos

研究員 大橋順

研究員 中伊津美

研究補助 伊濱麻子

研究補助 細川里佳

スーパーバイザー Michel Michaelides

受診希望の方・お問い合わせは以下までご連絡下さい。

fujinamik.com@gmail.com

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