
The 72nd Annual Meeting of the Japanese Society of Clinical Electrophysiology of Vision (JSCEV)
The 1st Asian Seminar for Clinical Electrophysiology of Vision
The 1st Japan Inherited Retinal Dystrophy Innovation Summit合同開催
このたび東京医療センターでは、2026年2月13日(金)から14日(土)にかけて、日本科学未来館(東京都江東区)において「第72回 日本臨床視覚電気生理学会(JSCEV 2025)」を開催いたします。
2025年大会のテーマは
「Standing on the shoulders of giants ― 巨匠の知見の上に立ち、新たな科学を探る」
といたしました。科学には、振り返れば“自明”と呼べるものは一つもありません。私たちが当然のように受け入れている知識や概念も、先人の挑戦、気づき、そして深い洞察の積み重ねによって築かれてきたものです。巨匠が歩んだ道とその視座に触れることを通して、未来の科学を紡いでいく──本大会がその契機となることを願っております。
特別講演1 では、名古屋大学名誉教授 三宅養三先生 にご登壇いただきます。
三宅先生は、日本が世界に誇る“侍”として病態解明の道を切り拓かれ、その軌跡は“三宅学”と称される独自の学問体系へと昇華されました。まさにこの時代の学問を象徴し、本分野を牽引してこられた巨匠です。
特別講演2 では、藤田医科大学名誉教授 堀口正之先生 にご講演いただきます。
堀口先生は、電気生理学の枠を大きく越える自由で独創的な発想の宝庫であり、挑戦を臨床と研究に結びつけ、多くの患者様を救ってこられました。その柔軟な視点と、新たな地平を開き続ける着想の数々は、視覚科学の未来を照らし続けています。
国際招待講演 では、英国Moorfields Eye Hospitalの Prof. Anthony Robson をお迎えし、国際標準に基づく電気生理学的評価と、個別化医療を実現するための拡張標準基準、そしてその根底にある信念についてご講演いただきます。
産学連携講演 では、英国ロンドン大学の Prof. Michel Michaelides に、世界的な研究動向を牽引する立場から、遺伝性網膜ジストロフィの治療という地球規模の課題解決に挑む先駆者として、その探究を支えてきた原動力についてお話しいただきます。
また、新進気鋭の若手研究者による未来志向の 「I have a dream」シンポジウム では、若手が自らの原点と未来の夢を語り、次の時代を切り拓く姿を時代の証言者として皆様と共有いたします。優れた一般演題を深く議論する Y-JSCEV とともに、世代を越えた交流を促進いたします。併催の The 1st ASCEV では、韓国・中国・豪州の演者を迎え、アジアから新たな価値を生み出す国際対話の場を形成いたします。
なお、今回の指定演題につきましては、テーマ指定は行わず、演者の自由な発想と主体性を尊重する方針といたしました。それぞれの演題が研究者自身の歩みや視点を反映する、“人”の息づく内容となることを期待しています。
本大会が、基礎から臨床、そして社会実装へとつながる知の流れを再発見する機会となるとともに、視覚電気生理学に集う魅力的な“人”との出会いと交流を通じて、皆様の臨床と研究に新たな視点・刺激・力をもたらす場となることを心より願っております。
最後になりますが、本学会の開催にあたり、多大なるご支援を賜りました理事・会員の皆さま、学会事務局の皆さま、共催セミナー・展示・広告掲載にてお力添えいただく企業の皆さま、そしてあらゆる枠組みを超えてご協力いただきました皆さまに、心より深く御礼申し上げます。

第72回 日本臨床視覚電気生理学会 会長
東京医療センター・臨床研究センター
視覚研究部・視覚生理学研究室 室長
英国ロンドン大学 眼科学研究所 教授
英国モアフィールド眼科病院 顧問



